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工事について
10畳までのお部屋なら朝引き上げて夕方に納めますので、一日で工事は全て完了します。
基本的には一部屋につき一日ですが、広さや家具の状況に応じて柔軟に対応いたします。家具は全て無料で移動します。畳を上げたところへ、専用の道具で移動させつつ、順に畳を搬出いたします。
ただし、壊れ物・貴重品などは、お客様の方で予め移動させておいて下さるようお願いします。専用のジャッキ等の道具を使いますので、通常は中身はそのままで大丈夫です。
ただし、ぎっしり詰まった本棚や、和服が一杯の和箪笥などは、現場で判断して、重い本や引き出しを一部取り出していただく場合もあります。そのまま処分して構わない場合は、こちらで切断しながら作業いたします。
今後も使用される場合は、タンスや家具を別の部屋等へ移動させなければならないケースもあるので、一度ご相談下さい。通常のアップライトピアノであれば移動は可能です。ただし、ピアノの脚の形状や床板・床下の強度など、状況によっては移動が困難な場合もありますので、一度ご相談下さい。
昔は年に一回は畳を上げて、庭で干すという習慣がありました。そのときに、ほこり等をまとめて捨てるのに都合が良かったため、新聞紙が敷かれていました。また、畳の下の床板も杉の荒板などを並べてあり、隙間が多かったために、冬の隙間風を防ぐためでもありました。(この隙間のおかげで畳にたまった湿気が抜ける、という効果もあったのですが。)
現在ではほぼ畳を上げることはありませんし、床板も合板で隙間なく貼られています。そして部屋もオールサッシで気密性が高く、その状態で新聞紙を敷いても、無駄に湿気を貯めてしまうだけです。
以上の点から、当店では基本的には新聞紙を敷くことはお勧めしていません。畳表のイグサの繊維方向に沿って(畳の縁から反対の縁に向かって)掃除機をかけて下さい。縁に沿う方向でかけてしまうと、畳を傷める元になります。
余裕があれば月一程度で乾拭きをして頂くと、表につやが出てきます。たまにテレビ等でも「固く絞って全体を水拭きしましょう」とか「濡らした新聞紙をちぎって箒で掃く」などというアドバイスが放送されることもありますが、絶対にやめて下さい。日常的に水拭きをすると畳表が黒ずんできます。
畳表は調湿効果、すなわちお部屋の湿気を吸ったり吐いたりして、湿度を適度に保つ効果があります。イグサにある小さな穴が空気中の水分を吸ってくれるのですが、水拭きをするとこの穴に少しずつ汚れがたまっていってしまうのです。
何かこぼしたりして、どうしても気になる場合だけ、固く絞った布でそのこぼした部分だけ拭くのは構いません。
畳について